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国内でも5月下旬正式発表予定

<HIGH END>JVCから新D-ILAデバイス搭載、輝度も向上した旗艦8K対応プロジェクター。国内も5月下旬発表へ

公開日 2024/05/14 10:48 ファイルウェブオーディオ編集部・筑井真奈
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ミュンヘン・ハイエンドに出展しているのは、ほとんどがハイファイオーディオを志向するブランドだが、一部オーディオビジュアルの提案も行われている。

JVCは今回、フラグシップ・プロジェクター「DLA-NZ900」とその下位グレードとなる「DLA-NZ800」を初披露した。いずれも日本でも5月下旬には正式発表を予定しており、国内向け型番は過去製品にならい「V」のつく型番になる見通しだ。 現地での販売価格はDLA-NZ900が25,999ユーロ、DLA-NZ800が15,999ユーロ。

JVCのフラグシッププロジェクター「DLA-NZ900」(ヨーロッパ向け型番)

「DLA-NZ900」の背面端子

いずれも最新となる、第3世代の0.69型4K D-ILAデバイスを搭載。これによりネイティブコントラストを従来の約1.5倍となる150,000対1に高めた。加えて入力映像を解析してレーザー光源を自動制御する制御との組み合わせで、ダイナミックコントラストは∞対1を実現している。

「DLA-NZ900」と「DLA-NZ800」の詳細スペック

またDLA-NZ900は、同社独自のレーザー光源技術「BLU-Escent」をさらに効率化し、明るさ3,300ルーメンを実現。先述のネイティブコントラストと輝度は、いずれも過去最高のスペックを実現している。担当スタッフによると、「最新デバイスの搭載により、特にコントラストが高まりましたさらにビビッドな映像表現を感じていただければと思います」と教えてくれた。

B&Wのスピーカーで5.2.5chを構築してデモンストレーションを実施

加えて8K対応のe-shift Xテクノロジーがさらに進化し、今回の新製品から第2世代となった。新たにJVC独自の超解像処理を加え、さらなる高画質化を図っている。また第2世代Frame Adapt HDR機能も引き続き搭載。シーンやフレームに応じたトーンマッピングのアルゴリズムを見直し、白飛びを抑えつつダイナミックレンジの広いHDR映像を実現している。そのほか、SDRコンテンツを色彩豊かに再現する「Vivid picture mode」を新たに搭載したことも注目される。

会場では、B&Wの「700 S3 Signature」等とマランツのAVアンプ、スクリーンにはスチュワートを組み合わせて、ドルビーアトモス環境にてDLA-NZ900のデモンストレーションを実施していた。

アンプにはマランツのCINEMA30を使用。プレーヤーはOPPOを使用している

衝撃を受けたのが映画『ボヘミアン・ラプソディ』のライブエイドのシーンで、アリーナを埋め尽くす大観衆のひとりひとりが、見たこともないレベルで細やかに描写されるのに加え、「レディオ・ガガ」のシーンでは、腕を振り上げる観客のひとりひとりの手のひらの質感の違いまでしっかり判別できる。

また『ゴースト・バスターズ アフターライフ』では、暗い遺跡の中を懐中電灯で探索するシーンや、炎や光の放出といったコントラストの高いシーンをしっかり描き出していた。

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